枕(まくら)

【枕(まくら)の選び方】高さ、形状、硬さ、素材の4つのポイントでチェック!メーカー別比較も。

この記事では、枕(まくら)の選び方で重要な4つのポイントを紹介しています。

あなたに合った枕選びをするための、コツをまとめています。おすすめの枕メーカーも紹介しているので、枕選びの参考にして頂けるとうれしいです。

枕(まくら)の選び方を知るために|理想の睡眠姿勢とは?

あなたに合った枕を選ぶために、まずは理想の睡眠姿勢を知りましょう

あなたの理想の睡眠姿勢を知らないと、何を基準に枕を選べばよいのかわかりません。「とにかく高級なら大丈夫でしょ!」「みんながいいと言っているから!」という選び方では、あなたに合った枕を選ぶことはできません。

結論、理想の睡眠姿勢は「正しい立ち姿勢の首・背骨のS字カーブに近い姿勢を保つこと」です。つまり正しい立ち姿勢をそのまま横にした状態が理想だということです。

そのためには、高さ・形状・硬さ・素材の4つを正しく選ぶ必要があります。このポイントさえ押さえれば、睡眠の質が高まり、毎日ぐっすりと眠れるようになります。つまり理想の枕を選ぶことができれば、あなたの睡眠生活を充実させることができる、ということですね。

では4つのポイントでどのような点に注意すればよいのでしょうか?

>>先に選び方のコツを知りたい方はこちらへ

枕(まくら)の選び方を間違えた場合の悪影響

慢性的な肩・首のこりや腰痛、ストレートネックに悩んでいる方は、枕を見直す必要があります。

なぜならば、これらの症状が慢性化している原因は合わない枕を使っている場合が多いからです。

枕は睡眠時の姿勢を整える寝具です。主に首・頭・肩口を支えることで、気道の確保血流の促進、首周りの筋肉への負担を軽減する役割があります。つまり、枕は睡眠時の健康状態に大きな貢献をしています。

なので、間違った枕を選んでしまうと、体への悪影響も大きくなります。主な症状は首すじの痛みや肩こり、頭痛・腰痛にはじまり、いびきやストレートネックの症状がみられる場合もあります。

近年はパソコンやスマホの浸透により、アンバランスな姿勢で生活を送っている方が増加しています。特に社会人の方は、デスクワークを強いられるため、肩・首のこりが慢性化しやすいです。枕があっていないと、睡眠時の姿勢さえも崩れてしまいます。その結果、常にアンバランスな姿勢になってしまい、各症状が慢性化していきます。

睡眠の間に、日中のアンバランスな姿勢を、適正な姿勢に矯正することが症状を慢性化させないポイントです。症状が慢性化している方は、間違った枕を選んでいるかもしれませんよ。

あなたに合った枕(まくら)の選び方

あなたに合った枕選びをするためには高さ・形状・硬さ・素材の4つがポイントです。

では、それぞれどのような点に気を付けて選べばよいのでしょうか?各ポイントの選び方、コツをまとめました。1つずつ一緒に確認していきましょう!

枕(まくら)の選び方のコツ①|高さ

枕選びのコツ~高さ~
  1. 頭から肩口の角度が10~15度
  2. 顔の角度が5度

枕選びで最も重要なのが「高さ」です。

高さ選びのコツは仰向けになったとき、頭から肩口の角度が10~15度、顔の角度が5度になっていることです。気道が圧迫されないので、気持ちよく呼吸ができるはず!横向きの場合は、背骨が水平になる高さが理想です。

枕の高さは、睡眠中の筋肉への負担・気道の確保に一番影響します。高すぎる枕は睡眠時の呼吸を妨げ、いびきの悪化につながります。また低すぎる場合は、首周りの筋肉に大きな負担がかかり、首すじの痛み・肩こりにつながります。

ただし、どれくらいの高さなのかは自分ではわかりづらいです。なので、友人や店員さんに確認してもらいながら、フィッティングすることをおすすめします。

枕(まくら)の選び方のコツ②|形状

枕選びのコツ~形状~
  1. おすすめは定番の長方形型
  2. 首元を支えたい方はS字カーブ型
  3. いびき対策には横向き対応型

枕の形状は目的に合わせて選ぶことがポイントです。特にストレートネックの解消やいびき対策に枕を買い替える方は、形状にこだわることをおすすめします。

1番のおすすめは定番の長方形型です。誰もが慣れ親しんでいる形なので、抵抗感がなくスムーズに使い始めることができますよ。

ストレートネックや首すじの痛みがある方は「首元安定型」の枕がおすすめです。つまり、表面がS字にカーブしている枕ですね。首の形にしっかりフィットするので、仰向けでも横向きでも首・背骨のS字カーブを保つことができます。寝返りをする時の首への負担を最小限にしてくれるので、首周りへの負担も軽減されますよ。

最後にいびき対策をしたい方は、横向き対応型の枕を選ぶと良いです。横向きで寝る場合は、仰向きよりも枕を1~2cm高くしなければいけません。決まった形はありませんが、横向きの高さに対応できる枕を選びましょう。

枕(まくら)の選び方のコツ③|硬さ

枕選びのコツ~硬さ~
  1. 個人の好みで選んでOK
  2. 男性は硬め、女性は柔らかめを好む傾向がある
  3. フィッティングをして決める

枕の硬さはあなたの好みで選びましょう。実際にこんな経験はありませんか?

「ホテルの枕が硬すぎて寝付けない」
「買い替えた枕が柔らかすぎて、夜中に起きてしまう」

枕の硬さは寝心地に直結します!そのため、実際にフィッティングをしてみて、寝心地の良さを感じた硬さを選ぶ必要があります。

全体としては、男性は硬め、女性は柔らかめを好む傾向があります。また枕の硬さは素材でによっても異なります。なので、枕のかたさがわからない方は、とにかく様々な素材を試してみることがおすすめです。

個人的には、中材がパイプやチップの枕がおすすめです。購入後でも中材の量を足したり、減らしたりして、硬さを調節することができますよ。硬さを決めかねている場合は、中材の種類で決めてしまうのもありですよ!

枕(まくら)の選び方のコツ④|素材

フィット感 デメリット
極小ビーズ
パイプ
高い 熱がこもりやすい
高さ調節がしにくい
羽毛 やや高い 通気性がよい
高い復元力で型崩れしにくい
低反発ウレタン 非常に高い 熱がこもりやすい
そば殻 普通 高い流動性で形が不安定
アレルギーに注意
ラテックス 普通 反発力が高いので、
人によって好みがわかれる
ひのき 普通 反発力が高い
チップ同士がぶつかる音が気になる

 

枕の素材選びは、一番リラックスできるものを選びましょう!

そのために、主な素材と特徴をまとめました。素材は枕の硬さにつながる部分があります。硬めが好きな方は、パイプやそば殻、ひのきといった素材との相性が良いですよ。一方で、柔らかめが好きな方には、ラテックスやウレタン、羽毛を試して頂きたいです。

ただし、それぞれに注意点があります。まず柔らかすぎる素材を選ぶと頭を支えきれず、寝返りの負担が首にかかってしまいます。反対に、硬すぎると頭が浮いた状態になってしまい、肩や首へ負担が大きい睡眠姿勢になってしまいます。

なので、素材を選んでから再度高さを調節する、という順で枕選びを進めましょう。実際に頭がどれくらい沈み込んでいるのか、を確認することがポイントですよ!

おすすめの枕5選|枕(まくら)の選び方を実践しよう

実際に枕を選ぶにあたって、おすすめの枕メーカーを5つ紹介します。

素材や形、目的別にラインナップが豊富なメーカーをまとめました。実際に店舗でフィッティングをしてみて、どんな枕が合うのか選んでみてください。

枕(まくら)の選び方を実践①|西川

西川は1566年創業で、450年を超える実績を積み重ねてきた老舗の寝具メーカーです。日本人に愛されてきた、日本人のための寝具を作り続けています。

会社名 西川株式会社
事業内容 繊維製品の製造、加工、売買、輸出入(寝具・寝装品、タオル、インテリア用品、ベビー用品)
本社 〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町8-8
設立 1947年6月
公式サイト https://www.nishikawa1566.com/

最大の特徴はブランド数の多さです。スポーツ選手にも愛用されているAirブランドや、医学博士と共同開発している医師が進める健康枕シリーズなど、様々な用途・目的や年齢向けのブランドを展開しています。

なので、どんな方にも合う枕が必ずあるはずです。店舗では眠りのプロの方がカウンセリングをしてくれます。あなたに合ったブランド・商品を提案してくれるので、寝具の知識がなくても安心です。皆さまに1度は利用していただきたい寝具メーカーです。

枕(まくら)の選び方を実践②|ニトリ

ニトリは寝具だけではなく、家具やファニシング用品など幅広い事業を展開している会社です。店舗数が多く、誰でもフィッティングができ、価格も手ごろなのもおすすめがポイントです。

会社名 株式会社ニトリ
事業内容 家具・インテリア用品(ホームファニシング商品)の企画・販売、新築住宅のコーディネート、海外輸入品・海外開発商品の販売事業
本社 〒115-0043 東京都北区神谷三丁目6番20号
設立 1967 年 12 月
公式サイト https://www.nitori.co.jp/

ニトリは素材、形状、硬さのバラエティが豊富な枕を取り扱っています。なので、どういった枕が好みなのか、定まっていない方におすすめです。

様々な種類の枕をフィッティングしてみて、自分の好みを探求するのに向いていますよ!また店舗数が多いので、地方の方でも気軽に行けるのがよいですね。価格も手ごろなので、初めて枕選びをする方に利用をおすすめしたいです。

枕(まくら)の選び方を実践③|エアウィーヴ

エアウィーヴは国民的スターである、浅田真央さんが愛用していることで有名な寝具メーカーです。

会社名 株式会社エアウィーヴ
事業内容 寝具・クッション材「エアウィーヴ」の製造・販売
本社 〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目1番6号 八重洲kビル4階
設立 2004年11月
公式サイト https://airweave.jp/

エアウィーヴの枕は、高さ調整がしやすい点で優れています

中材がリングコアとシートコア、基本パットといった複数構造になっており、シートの枚数を変えることで、高さを調整することができます。そのため寝心地を試しながら、シートを抜き差しするだけで簡単に高さ調節ができちゃいますよ

ただし、エアファイバーという独自素材しか取り扱いがないのが欠点です。素材感が好みでない場合、すべての枕が合わないということになります。しかし、ネットやSNSでの評価が高いので、素材感を体感してみることをおすすめします。

枕(まくら)の選び方を実践④|テンピュール

テンピュールはサッカー選手の香川真司さんや、浅田真央さんなど多くのスポーツ選手が愛用している寝具メーカーです。

会社名 テンピュール・シーリー・ジャパン 有限会社(TEMPUR SEALY Japan Ltd.)
事業内容 テンピュール® 製品の輸出入、卸及び販売
家具・寝装品の輸入、卸及び販売
本社 〒650-0032 兵庫県神戸市中央区伊藤町119 大樹生命神戸三宮ビル13F
設立 1999 年 11 月
公式サイト https://jp.tempur.com/

テンピュールは世界規模で人気の高い寝具メーカーです。現在、世界98の国と地域で販売されており、世界中で高い評価を得ています

テンピュールの枕の特徴は、信頼の効果確かな品質にあります。

効果については、快適性と上質なサポートを認められ、医療現場で用いられています。そのためストレートネックや頭痛、肩こりに困っている方と相性が良いでしょう。

品質面でも、背中や関節、首の痛みなど睡眠の問題に困っている方から、睡眠の質が改善されたという口コミが多いです。多くの高級ホテルで利用されていることからも、品質の高さを見て取ることができますね。

つまり、テンピュールは高い品質と睡眠の質改善の効果を期待できる寝具メーカーと言えます。肩・首のこりやいびき、腰痛といった悩みを抱えている方にこそ、役に立つ枕を取り扱っています。

枕(まくら)の選び方を実践⑤|マニフレックス

マニフレックスはイタリアの寝具ブランドで、世界99か国で愛用されています。

会社名 株式会社 フラグスポート
事業内容 マニフレックス製品の輸出入、卸及び販売
本社 東京都港区北青山3-5-5
設立 1989年3月
公式サイト https://www.magniflex.jp/

マニフレックス最大の特徴は、エリオセルという独自の高反発素材です。取り扱い商品のすべてに採用されており、反発性と通気性・軽量性に優れています。

素材はエリオセルで統一されていますが、硬さや高さ、形状は好みで選ぶことができます。なので、ウレタンフォームをはじめとする、低反発素材の枕が好みの方に相性が良いメーカーです。

まとめ|枕(まくら)の選び方

枕(まくら)の選び方
  1. 高さ・形状・硬さ・素材の4ポイントを意識して選ぶ
  2. とにかくフィッティングをしてみる
  3. 困ったら店員さんやプロの方に相談する

枕選びは楽しい反面、失敗すると肩こりや腰痛を引き起こしてしまう可能性があります。困った時には、店員さんやプロの方に相談をしてみてください。

4つのポイントを押さえて、あなたに合った枕選びができることを願っています

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