マットレス

マットレスプロテクターとは?シーツやベッドパッドとの違いは?

気に入ったマットレスを長く快適に使い続けたい。
子どものおねしょでマットレスが汚れるのが心配。
そんな悩みを持っている方に、おすすめなのがマットレスプロテクターです。

日本での普及率はまだ低めですが、海外では一般的なベッドマットレスを保護して長く衛生的に使うために欠かせないアイテムです。マットレスを保護するだけなら、シーツを使っているから大丈夫と思う人もいるかもしれません。しかし、シーツだけではマットレスを保護するには不十分なのです。

この記事では

  • マットレスプロテクターはなぜ必要なの?
  • マットレスプロテクターはなにを基準に選べばいいの?
  • ベッドパッドやシーツとはなにが違うの?
  • マットレスプロテクターは洗濯できる?お手入れ方法は?

といった疑問にも答えながら、マットレスプロテクターについて徹底解説します。

おすすめのマットレスのプロテクターも紹介するので、マットレスを長く快適に使いたい人は、ぜひ参考にしてください。

目次

マットレスプロテクターとは

マットレスプロテクターをつかったベッドメイク

マットレスプロテクターとは、ベッドのマットレスの上に敷いたりかぶせたりして使用する、マットレスを保護するアイテムです。マットレスプロテクターを使うことで、マットレス本体に汗や汚れがつくのを防ぎ、衛生的に長く使えるようになります。

また、低反発などコイル素材以外のマットレスを使用していて、マットレス内部の湿気を防ぎたい場合も有効です。防水加工や防ダニ加工、防カビ加工などの機能性のあるものも多く、マットレスの汚れ防止はもちろん、アレルギー対策効果も期待できます。

マットレスプロテクターとシーツやベッドパッドとの違いは?

マットレスプロテクターは、マットレスとシーツの間に敷いて使用します。よく似たアイテムにベッドパットや敷きパッド、マットレスシーツがありますが、なにが違うのでしょうか。ひとつづつ解説していきます。

シーツとマットレスプロテクターの違い

ベッドシーツ

シーツはマットレスの肌触りを良くしたり、温度う湿度の調整、ベッドアイテムた部屋のコーディネイトのためのアイテムです。
シーツをマットレスの汚れ防止と考えている人も多いようですが、実は薄いためマットレスを保護する役割としては不十分です。寝ている間にも、薄いシーツを寝汗や経血、皮脂やフケ、それらを餌にするダニなどがシーツを通り越し、マットレスの内部に溜まってしまいます。

マットレス本体内部の衛生的に使い続けるためには、シーツだけでなくマットレスプロテクターが必須といえます。

ベッドパッドとマットレスプロテクターの違い

マットレスの上に置かれたベッドパッド

ベッドパッドは、マットレスプロテクターと同じくマットレスとシーツの間に敷いて使用します。寝汗を吸収したり汚れを防止する以外に、中綿が入っているなど寝心地をよくする役割を持っています。

通常は、好みに応じてマットレスプロテクターかベッドパッドのどちらかのみを使用する場合が多いですが、マットレスをより長持ちさせたい場合には併用しても良いでしょう。

敷きパッドとマットレスプロテクターの違い

マットレスの上に置かれた敷きパッド

マットレスプロテクターやベッドパッドとの大きな違いは、敷きパッドはシーツの上に敷いて使用することです。直接肌に触れるため肌触りのよさを重視したものや、温度や湿度を調整できるもの、接触冷感など季節に応じた機能性の高いものがあります。

マットレスを保護するマットレスプロテクターと、寝心地の良さを追求する敷きパッドは目的が違うため、どちらかひとつではなく併用するのがオススメです。併用する場合は、ビックスタイプのシーツを使うと、すっぽりと両方をカバーしてくれるため就寝中もズレにくくなります。

マットレスプロテクターの役割

マットレスプロテクターはマットを守るために必要なアイテムですが、具体的にはどのような役割があるのでしょうか。主な役割を3つ紹介します。

マットレスプロテクターの役割1/汚れ防止

マットレスプロテクターを使って眠る男性

人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくと言われています。また、寝ている間に落ちる髪の気や皮脂、それを餌にするダニなど、マットレスを衛生的に長く使うために防ぎたい汚れをカバーするのがマットレスプロテクターの役割です。

マットレスプロテクターの役割2/カビを防ぐ

カビのイメージイラスト

寝汗などをマットレスプロテクターが吸収してくれるため、マットレス本体内部に湿気がこもりにくくなります。特に低反発などのコイルタイプ以外のマットレスは、本体内部に湿気がこもりやすくカビが生える原因となりがちです。マットレスプロテクターを使えば、寝汗などがマットにしみこむのを防ぐため、カビ予防効果が期待できます

マットレスプロテクターの役割3/ダニの侵入防止

ダニのイメージイラスト

アレルギーの原因のひとつと言われるダニ。シーツをかけていても、布目の間からダニは侵入してマットレス本体へ入ってしまいます。
マットレスプロテクターはダニの餌になる皮脂やフケなどの汚れだけでなくダニ自体の通過を防ぎ衛生的にマットレスを使えるため、アレルギーも快適な眠りを体感できます。

マットレスプロテクターの使い方

マットレスプロテクターを使ったベッドに乗る猫

マットレスプロテクターは、マットレスとシーツの間に敷いて使います。マットレスを衛生的に長持ちさせるための最も効果的な使用方法は、性能や効果の違うアイテムを併用することです。マットの上に敷く順番を解説します。

  1. マットレスの下に除湿シートを敷く
  2. マットレスの上にマットレスプロテクターを敷く
  3. マットレスプロテクターの上にベッドパッドを敷く
  4. ベッドパッドの上に敷きパッドを敷く
  5. 一番上からシーツを被せる

マットレスがヘタってきた場合でまだ買い替えたくないという時は、マットレストッパーを使うのも良いでしょう。その場合は、マットレスの上にマットレストッパーを敷き、その上にマットレスプロテクターを敷いて使用します。

マットレスプロテクターを選ぶポイント1・性能

ここでは、マットレスプロテクターを選ぶ基準について解説します。マットレスプロテクターと言っても、商品によって性能が大きく異なります。一つの性能に特化した商品もあれば、複数を兼ね備えた商品もあるため、何を目的に使用するかを最初に想定しておきましょう。

マットレスプロテクターは吸水性で選ぶ

防水イメージイラスト

マットレスプロテクターを選ぶ時にチェックして欲しいのが、素材の吸水性です。マットレスプロテクターには、高密度織り加工防水加工撥水加工の3種類があります。

高密度織りは、繊維を密に折り込むことで防ダニ性を高めた素材です。防水性はなく、マットレス本体への寝汗の浸透も防げないため、あくまでも補佐的な役割として使用してください。

防水加工は、コットンやポリエステルなど通常の生地に防水膜をラミネートもしくはコーティングしてあります。そのため、吸水・防水の両方の効果があり、快適な寝心地が手に入ります。

一方、撥水加工は、水が浸透しない生地や、薬剤を使用して水を弾かせる加工をしてあります。つまり表面で水分を弾くため、吸水性が低く防水加工に比べて寝心地が劣ります。ただし、介護などで使用する場合などは扱いやすいという利点もあります。

また、透湿性の高いものを選ぶと蒸れにくく、防水加工や撥水加工でも快適な寝心地が手に入るでしょう。

マットレスプロテクターは防ダニ・防カビ加工で選ぶ

ダニのイメージイラスト

アレルギー対策としてマットレスプロテクターを使用する場合は、防ダニ加工・防カビ加工のものが最適です。ダニの侵入を防ぐために、素材部分だけでなく縫い目やファスナーの処理にも徹底的にこだわった商品もあります。

ダニ加工のマットレスプロテクターを使えば市販の防ダニ剤を使用する必要がなくなるため、アレルギーの人はもちろん、子どもや赤ちゃんでも安心して使用できます。

マットレスプロテクターは耐久性で選ぶ

洗濯して干されるシーツ

清潔に使い続けるためにも、マットレスプロテクターは洗濯による耐久性の高いものを選ぶようにしてください。洗濯機で洗える・乾燥機対応など、ライフスタイルや使用状況に応じて適切なものを選びましょう。

アレルギー対策でマットレスプロテクターを使う場合ですが、もしもダニの卵が表面についていたとしても、高温洗濯(50°C以上)できれば、死滅させることができます

マットレスプロテクターは伸縮性で選ぶ

マットレスプロテクターでベッドメイクしたベッドで寛ぐ猫

実は、マットレスプロテクターの伸縮性は寝心地を大きく左右します。せっかく体圧分散性の高いマットレスや、高反発低反発といった好みの寝心地に合わせたマットレスも、伸縮性のないマットレスプロレクターでは突っ張ってしまいその効果が存分に発揮できません

ほとんどのマットレスプロテクターは伸縮性の高いものが多いですが、特殊加工で伸び縮みしないものもあります。マットレス本来の寝心地を損ねないためにも、マットレスプロテクターの伸縮性は必ずチェックしましょう。

マットレスプロテクターを選ぶポイント2・形状の違い

マットレスプロテクターを使用してベッドメイクしたベッド

マットレスプロテクターの形状は2種類、ボックスシーツタイプと敷きパッドタイプです。それぞれの特徴、メリットとデメリットを解説します。

マットレスを丸ごと包みこむボックスシーツタイプは、寝相が悪くてもズレる心配もなく、側面までしっかりとカバーしてくれるため安心感があります。防ダニ対策としてマットレスプロテクターを使用する場合は、隙間のできないボックスシーツタイプを選ぶと良いでしょう。
デメリットとしては、取り外しが面倒なため、こまめに洗濯したい場合には手間がかかります

一方、敷きパッドタイプのマットレスプロテクターは、四隅に固定ゴムがついた形状です。側面が開放されているためボックスシーツタイプと比べるとダニ効果は落ちますが、乾きやすく脱着も楽なので洗濯回数が多い人にオススメです。

子育て・介護には防水・敷きパッドタイプのマットレスプロテクターがオススメ

マットレスプロテクターを使ったベッドで眠る赤ちゃん

子どものおねしょ対策や介護用にマットレスプロテクターを選ぶ場合は、防水タイプが良いでしょう。通常の使用時よりも洗濯回数が多くなることが予想されるため、つけかえの面倒でない敷きパッドタイプで、ポリエステルなどの耐久性と速乾性を兼ね備えた素材がオススメです。

また、ペットと暮らす人も防水タイプのマットレスプロテクターがあると安心です。

マットレスプロテクターの洗濯方法

洗濯機のボタン

マットレスプロテクター自体の汚れが溜まってしまったら嫌ですよね。少なくても月に2〜3回、汗をかく季節には週に1回は洗濯して、清潔な状態を保つようにします。

マットレスプロテクターを洗濯する場合は、必ず洗濯表示ラベルを確認してください。特に防水加工などの特殊加工がしてあるマットレスプロテクターは、洗濯方法を間違えると効果が軽減したりなくなってしまったりするため注意しましょう。

衛生的に使い続けるためには、洗濯機で手軽に洗えるものを選ぶのがオススメです。乾燥機は使えないものも多いため、必ず確認してください。

おすすめのマットレスプロテクター3選

ここでは、性能・耐久性・伸縮性・形状をチェックして選んだおすすめのマットレスプロテクターをご紹介します。

ピックアップした3つはサイズ展開も豊富です。お持ちのマットレスサイズとライフスタイルや好みに合わせてお選びください。

LUDDROS ルッドロース IKEA(イケア)マットレスプロテクター

LUDDROS ルッドロース IKEA(イケア)マットレスプロテクター
四隅にゴムのついた敷きパッドタイプのIKEAのマットレスプロテクターです。マットレスの厚さは42cmまで取り付けることができます。

吸水性はやや低めですが、糸密度は132と高く洗濯機で60°Cで洗えるため、ダニ対策も安心。また、低温(60°C以下)でのタンブル乾燥も可能なので、お手入れが簡単です。

初めてマットレスプロテクターを使う人も試しやすい低価格も魅力です。また、車中泊用として2枚目を購入する人も多いようです。

料金 120cm×200cm:1,499円(税込)
140cm×200cm:1,799円(税込)
160cm×200cm:1,999円(税込)
80cm×200cm:899円(税込)
90cm×200cm:999円(税込)
素材 表布:ポリエステル52%・綿48%
裏地:ポリプロレン100%
中素材:ポリエステル100%
備考 値段は店舗によって異なる場合あり

プロテクト・ア・ベッド (PROTECT A BED)マットレスプロテクタークラシック

プロテクト・ア・ベッド (PROTECT A BED)マットレスプロテクタークラシック

プロテクト・ア・ベッドは、透湿・防水・吸水のトリプル効果を実現した加工技術ミラクル・メンブレンを採用しているマットレスプロテクターです。

ダニ加工・防水加工はもちろん、吸水性と透湿性も高く、さらりとした快適な寝心地を実現します。高温洗濯が可能で 、50回洗濯してもダニの通過率0%という高い耐久性があるため、衛生面でも安心です。

また、肌触りにもこだわっているため、カバーを使わずにマットレスプロテクター単体で使用できます

すべてを兼ね備えたマットレスプロテクターとして高い評価を受け、豪華客船「飛鳥Ⅱ」の客室ベッドで使われています。

料金 シングル(厚み25cm対応):5,500円(税込)
セミダブル(厚み25cm対応):6,050円(税込)
ダブル(厚み25cm対応):6,600円(税込)
クィーン(厚み25cm対応):7,150円(税込)
シングルDX:6,050円(税込)
セミダブルDX(厚み37cm対応):6,600円(税込)
ダブルDX(厚み37cm対応):7,150円(税込)
クイーン DX(厚み37cm対応):7,700円(税込)
ワイドキングDX(厚み37cm対応):8,800円(税込)
素材 ポリエステル
備考 オールシーズン使えるショートパイル素材の「プレミアム」と、秋冬用のソフトベロア素材の「プラッシュ」もあり

TEMPUR (テンピュール)マットレスプロテクター

TEMPUR (テンピュール)マットレスプロテクター

四隅にゴムのついた敷きぱパッドタイプです。ベットマットレスの厚みは3.5cmから30cmと対応幅が大きいのが嬉しいですね。薄く軽い生地で伸縮性も高く、マットレス本来の寝心地を邪魔しません

防水なのに蒸れにくく、肌触りのよいサラリと快適な寝心地でマットレスを守ります。タンブル乾燥は不可ですが、洗濯機で洗えて速乾性があるのでお手入れも簡単です。

料金 シングル97cm×195-200cm:6,600円(税込)
セミダブル120cm×195-200cm:7,700円(税込)
ダブル140cm×195-200cm:8,800円(税込)
クイーン160cm×195-200cm:9,900円(税込)
素材 表:ポリエステル
裏:ポリウレタン
備考 送料無料

ニトリや無印良品にマットレスプロテクターは売ってる?

マットレスプロテクターのイメージ画像

多くのアイテムでファンの多いニトリ無印良品ですが、残念ながらどちらもマットレスプロテクターの取り扱いはありません

ニトリには防水の敷きパッドや、寝心地をアップさせるトッパーがあるので、好みのものとマットレスプロテクターを組み合わせて使うとよいですね。複数のアイテムを使ってカバーサイズが合わない時には、伸びるシーツの「たて・よこストレッチNフィットシーツ」を使用するのも良いでしょう。

一方、無印良品には、トッパーやベッドパッドの他、肌触りのよいシーツが多数取り揃えられています他ではあまり見かけない素材のものもあるので、マットレスプロテクターと併用するのがおすすめです。

マットレスプロテクターについてまとめ

商品名についてまとめ
  • マットレスプロテクターはマットレスを清潔に長く使うために必要
  • マットレスプロテクターは敷きパッドやベッドパッド、シーツと使用目的が違う
  • マットレスプロテクターを選ぶポイントは性能と形状
  • マットレスプロテクターは吸水性のあるものを選ぶ
  • アレルギー対策でマットレスプロテクターを使う場合は防ダニ・防カビ加工のあるものを
  • マットレスプロテクターを長く使うためには耐久性があるものを選ぶ
  • マットレスプロテクターは伸縮性で寝心地が変わる
  • マットレスプロテクターは月に2〜3回は洗濯を
  • おねしょや介護対策なら防水タイプのマットレスプロテクターがオススメ
  • 無印良品とニトリはマットレスプロテクターの扱いがない
  • マットレスプロテクターを使ってマットレスの清潔で快適に使い続けよう

本記事ではマットレスプロテクターについて解説しました。
お気に入りのマットレスを長く快適に使いたい人の参考になれば幸いです!

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村田幸音
犬と旅と美味しいものをこよなく愛するWEBライターです